香りを求めて航海の旅へ!ルガリオンのラローズ
ルガリオンは1930年に誕生した歴史あるフレグランスメゾンで、ナポレオンの血を引くプリンスミュラによって生み出されました。
名前の由来はパリのシンボルである四角い船尾を持つ荘厳な船を表していて、広い海原と自由の象徴だそう。
1950〜1960年代は、あのマリリン・モンローやブリジット・バルドーなどのハリウッドスターがこぞって「ソルティレージュ」を愛用したことで一躍ブームに。
その後アメリカ企業に売却され、ブランド価値が消費され、フレグランス界からその姿を消したそうです。
しかし2014年にニコラ・シャボの手によって、当時の処方は大事にしつつ、新たにモダンな香りとして復活を遂げました!
今回はそんな伝説のブランド、ルガリオン(LE GALION)から、ラ ローズ オーデパルファムについて。
LA ROSE
ボトルがシンプルなんだけどとっても綺麗!
黒いキャップが意外にも重厚感があります。これはそれぞれ好みがあると思うのですが、私はボトルのキャップは軽いものよりもある程度重さがあるものや、カチッとマグネットで閉まるものって結構好きなので嬉しいです。
香調はウッディ ムスク フローラル
香りの構成
トップノート:ベルガモット、バイオレットリーフ
ミドルノート:ローズ、イランイラン、アプリコット、ロイヤルリリー
ベースノート:シダー、パチョリ、バニラ、ムスク
調香師は20世紀に活躍した天才パフューマー、ポール・ヴァシェール。彼の代表作といったら名香ミスディオールですね。
ラローズは名前こそシンプルですが、その香りはローズと一言では語れない複雑さがあります。
調香師ポール・ヴァシェールが毎年70種類以上ものローズの香りを試して作り出した拘りに拘り抜いた調香で、まさに全ての女性への愛の香りなのです。
最初はベルガモットのフレッシュさが出るのですが、スプレーした瞬間でもガツンと強く香るのではなく、優しくシルクのような滑らかな香り立ち。これはバイオレットリーフやパチョリが作用しているのでしょうか。
フレッシュさが過ぎ去った後は優しく上品なローズとイランイランが調和しながら香ります。
ラローズの凄いところはローズローズしてないのに、香料を上手くまとめつつ一本芯が通ったような香り方をするところです。まるで無口でガツガツしてないリーダーなのに、皆が尊敬し立ててくれて、何も言わずとも纏まるチームのようです。
香調はウッディムスクフローラルとありますが、一貫してパチョリが感じ取れてシプレっぽくもあります。
最後はムスクやバニラが控えめに甘さをプラスし、とても心地よく品の良い仕上がり。
この香りが生まれたのは1950年で、現在もほぼオリジナル処方らしいのですが、クラシックとモダンさが上手く入り混じり、古臭さは感じさせず全く新しい香りとなって、現代にこそふさわしい香水になっていると思います。
私が初めてルガリオンに出会い、販売員の方からこのラローズの調香エピソードを聞いて、香りもさることながら、なんて素敵なのだろうと思い購入した思い出の香水です!
私が購入した時は100mlのサイズしかなかったのですが、現在は香りによっては50mlサイズもあるようですのでルガリオンが気になってた方や初めての方も手を出しやすくなってます。
歴史あるブランド、ルガリオンの香りを楽しみながら、当時の情景に思いを馳せましょう。
ル ガリオン オーデパルファム
50ml 12,500(本体価格)
100ml 18500(本体価格)